香典袋を書く際は毛筆や筆ペンで記載する事が常識なのはどうして?
通夜や葬儀の際の香典袋に記載するのは毛筆や筆ペンの薄墨タイプがマナーとなっています。
これには意味があり、「涙で墨が薄まった」「急いで駆けつけたので墨をする間もなかった」という理由になっているのです。
ボールペンやサインペンでは薄墨はありませんが、筆ペンならば薄墨タイプがありますので、購入しておきましょう。
そもそも何故筆や筆ペンで書かなくてはいけないのか、上手く書けないので恥ずかしいという人がいますが、逆です。
確かに筆ペンは最近になってできたものかもしれませんが、日本はずっと筆を用いてすべてのものを記載してきました。
和歌も俳句も手紙も書物も全てです。
今では筆を使うのは年配の人か、習っている人くらい、鉛筆すらも姿を消し、シャーペンやボールペン、カラーペンなどで文字を書きます。
いえ、文字を書くのは授業のノートやテストのみで、後はパソコン、友達とは手紙のやり取りではなくメールのやりとりが当たり前の時代になってしまいました。
年賀状もパソコンなどで印刷するのが当たり前で、たまに字を書く機会に恵まれると驚くほど、文字が下手になっています。
香典袋の字もパソコンで印刷している人がいますが、それはやめておいた方がいいでしょう。
確かに綺麗な文字ですし、薄墨色にもなります。
パソコンを自在に操る人ならば歪みもないでしょう。
しかし自分の書いた文字ではありません。
下手だからなどは言い訳にもなりません。
それではあなたは香典を出した時の記載帳にどうやって名前を記すのですか。
香典袋はあなたが出せる気持ちの表れでもあります。
だからこそ薄墨色の筆文字に意味が着けられているとも言えます。
いきなり香典袋に書くのではなく、同じくらいの紙を用意して今の貴方にとっての勢いっぱいの思いで書くのがいいでしょう。
別の意味にもなりますが、気持ちのこもった香典袋を用意することができるのではないでしょうか。
全てを記載し、香典を入れるのを忘れない様にしましょう。