弔辞

家族葬とあるのでお葬式に行く事がNGなのはどうして?

家族葬とは家族と親しい身内、とても親しく交流をもっていた人だけで慎ましく送ることが前提とされている葬儀です。
一般のお葬式では、関係者に広く知らせて参列してもらいますが、家族葬の場合は家族、親族、ごく親しい友人など、15~30人くらいに範囲がしぼられます。
まったく参列を拒絶しているものではありませんが、知らされていない以上は参列しにくいことになります。

家族葬にするには様々な理由があり、故人が望んだことであるとか、家族だけで送りたいというなど希望から家族葬にする人もいます。
そんな中に呼ばれてもいないのに行くのは遺族の心に土足で踏み込むようなものです。
家族の中でだから、身内しかいないから最期を乗り越えられていた場所に、故人と親しかったという理由で入っていくのはまた難しい問題です。

確かに故人との最期の別れに線香を手向けたい、最期に顔を見たいという気持ちは分からないでもありません。
実際にどうしても会いたいからと言ったら歓迎されたという例もあります。

しかし家族葬であることを伝えたのに来られて、こちらとしては追い返すのも失礼にあたり、立ち直っていないところのアクシデントに心身ともに疲れてしまいました、という人もいらっしゃいます。
家族葬にしたのにはそれなりの訳があるのだからと止める人が多くいます。
実際に葬儀も終わり、49日が終わった頃に電話をして、仏壇に手を合わせてもらうことができたという人は、その頃になると少しは落ち着いたらしい家族から、葬儀を家族葬にしたわけを聞き、自分のことだけを考えて押しかけなくてよかったと考える人が多いそうです。

葬儀は普通は一般葬で、多くの人に送ってもらうことで故人の冥福を祈ります。
しかしあえて家族葬にして、会いたいと願うほどの人を招かないのは理由があると察して、当日は参列しないようにしましょう。

家族葬はまだまだ世間に対しての認識が低いために、知ったら行くのが当然のように感じるようですが、そうではない葬儀とお考えください。

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