弔辞

忌み言葉を使用してはいけないのはどうして?

忌み言葉は使わずに差し障りのない言葉に言い変えて話すのが通夜や葬儀の出席している場合の当然の常識になります。

基本的な例としては、「死亡」は「ご逝去(せいきょ)」、「ご生存中」は「ご生前」、「生きているころ」→「お元気なころ」というように言い変えるようにします。
また「元気をだして」や「頑張って」などと励ます言葉は禁句にあたり、遺族に対しての配慮が足りません。
絶対に言ってはいけません。

さらには言い変えることが出来ない忌み言葉というものもあり、使うべきではない言葉というのもあります。
「不幸が重なる」という意味から、重ねる、かさねがさね、再三再四、くれぐれも、再び、続く、次々などという言葉や「不幸が再び来る」という意味から、また、たびたび、しばしば、返す返すとあり、「大げさな表現」としてとんだこと、とんでもないこと、浮かばれないなどと多くの言葉に気を付けなければいけません。
「数字」にいたっては九(苦)と四(死)は関連から完全に避ける数字となります。

また宗教や場合によっては宗派によっても忌み言葉は変わってしまいます。
日本人の90%が仏式葬儀と言われ、少ないながらもあるのがキリスト教式葬儀や神式葬儀とされている場合もあります。
キリスト教の場合、人の死は終わりでなく神の元に召されることと考えられていますので、葬儀は神に対する感謝、故人を懐かしむもののために、「お悔み申し上げます」やご冥福、ご供養、成仏、往生などの仏教用語が忌み言葉になりますので、お気を付けてください。

神式葬儀は故人が極楽浄土にいくのではなく、家の守護神(氏子)になる儀式です。
成仏、供養、冥福、往生などという言葉が忌み言葉になっています。

さらに仏式葬儀でも浄土真宗においては冥福、霊前などの言葉は使わないというように忌み言葉は宗派によっても違いがあります。
宗教や宗派などに気を付けて、会話をし、くれぐれも誤った挨拶などをしないように、宗派が分からない時は周りの様子を確かめてから、挨拶しましょう。

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